芝浦工業大学 情報通信工学科
2026年3月卒業
ARオブジェクトの色相を用いた2音源位置の可視化

鈴木 里菜

 

多くの機械が稼働している工場で,ある機械から異常音が発生した際に音の発生源をカラーマップで可視化する製品が開発されています.しかし,既存の技術では一直線上に複数の音源候補がある場合,画面に表示されたカラーマップだけではどの位置を示しているのかがわかりません.本研究では音源位置に対応したARオブジェクトが重要と考え,ARオブジェクトに奥行きに対応した色相を与えた音源可視化方法を提案しました.

 


 

奥行きを色相で示す理由生

 

奥行きの表現に適切な手法を明らかにするため,色相,円の大きさ,明度の3種類を用いた比較実験を行いました.3つの音源候補であるスピーカを一直線上に並べ,正面からは一番手前のスピーカのみ目視できるようにしました.このうち2つのスピーカを音源としています.実験参加者はARオブジェクトを見て音を出力するスピーカの回答を評価しました.奥行きは色相で表現するのが最も適切であるという結果が得られました.


 

感想

 

音が鳴っている位置までの距離を人間が視覚や聴覚で感知することは難しいです.このように人間の感覚だけでは理解しきれない部分の補助を行い,音源位置の視覚的な理解を促す方法を考えるのは楽しかったです.しかし,奥行きを可視化する方法は数多く存在するため,最適な方法を検討する点が難しかったです.大学院では奥行き理解がしやすい可視化方法についてさらなる検討を進めていきます.

 

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